血圧と季節変動について

2024.10.10

10月に入り、朝晩に気温が下がり、寒暖差が大きい季節となりました。

高血圧の治療を受けている方の中には、季節によって血圧に変化があることに気づかれる方もおられると思います。

 

一般的に温暖な気候の時は、熱を逃がすために血管が広がるので血圧は下がりやすくなります。また発汗により水分・塩分が喪失されると、血管内の血液容量が減り血圧低下につながるケースもあります。反対に寒冷な気候の時には、血管が収縮するため血圧が高くなりがちです。

 

血圧を下げる薬は血管を広げる作用があるものや、塩分過多による影響を和らげるもの、心臓を休める作用があるものなど様々な種類があります。

気候による血圧変動が大きく出る方は、なるべく通年で安定した血圧コントロールを目指すため、様々な薬を組み合わせたり、薬の内容や用量を調節していくことが必要となることがあり、その際に毎日の血圧測定の結果が重要となります。

 

季節の変わり目を機に、ご自分の血圧が毎日どのように変化しているかをご自宅で測定することをお勧めします。

 

血圧の記録をつけた方は、ぜひ診察時にお見せください。診療の参考にいたします。

また、血圧手帳をご希望の方は、来院の際にお申し出ください。